ネットワークビジネスと法律
ネットワークビジネスの法律:目次
ネットワークビジネスと法律(特定商取引法)
≫特定商取引法改正の歴史
≫MLMと法律
*特定商取引法に基づく特定商取引のルールとは
*特定商取引に基づく表記の書き方
*特定商取引法に基づく表記で網羅すべき内容
*代表的な禁止事項
*代表的な広告規制
*薬事法
≫特定商取引に関する法律
特定商取引法より一部抜粋
・第一章 総則
・第三章 連鎖販売取引
ネットワークビジネスと法律(特定商取引法)
ネットワークビジネスは、連鎖販売取引として、法の定める特定商取引に該当します。
特定商取引として法律が定義している以下のビジネスの6形態です
1.訪問販売
2.通信販売
3.電話勧誘販売
4.連鎖販売取引(ネットワークビジネス、MLM)
5.特定継続的役務提供
6.業務提供誘引販売取引
特商法(特定商取引法)とは、1976年(昭和51年)に、「訪問販売等に関する法律」として制定されました。
昭和40年代後半から50年にかけて、訪問販売や通信販売、悪質なマルチ商法による消費者トラブルが急増したため、一定のルールを設けて、販売者と消費者との間のトラブルを未然に防止する目的で作られたものです。
当時、産業構造審議会流通部会の中に、特殊販売小委員会を設置し、法整備を実施。この法律では、連鎖販売取引について、不当な勧誘を行っている悪質なマルチ商法を規制するために設けたとされています。ただし、悪質なマルチ商法のみを法律で規制するのが難しいことから、マルチ商法全体に規制をかけ、その中から悪質なものを摘発するという手段をとりました。
審議では「(中略)この広い網を張ると、その中には悪しきマルチ、いいマルチ、灰色のマルチ、みんな入ってくることになる。その入ってきたものの中で勧誘方法が不公正である等のものを規制することによって、実質的に悪しきマルチを禁止していこうというのが、今回の法規制の柱になっている」と通産省(現 経済産業省)の審議官が答弁しています。
こうして、健全な運営を行っているネットワークビジネスと同列に、加入方法が不当なマルチ商法も同じ法律によって規制されてしまったことが、ネットワークビジネスに対する世間のイメージを悪くしている要因とも言われているのです。
